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2017年9月3日 関西大学対抗リーグ戦開幕 男子第1戦

男子1部リーグ 対神戸学院大戦

 9月3日に江坂テニスセンター(大阪府)において開幕した関西大学対抗テニスリーグ戦男子1部リーグ、第1戦VS神院大。同志社はD(ダブルス)3-0、S(シングルス)2-4の計5-4で勝利を収めた。

夏関では、春関に比べて戦績もアップし成長を見せていた男子。夏の試合は体力勝負の場面も多い。その中で、我慢強くしんどいところで踏ん張ることができた。良い雰囲気の中で、1週間のリーグ戦へと突入した。

ダブルス3本、シングルス6本で行われる団体戦。ダブルス3本が先に行われる。「高校も大学も団体は少ない本数のもの(ダブルス)を取ったほうが勝つと言われている」(飯島主将・スポ4)というように、ダブルスの結果が勝敗を分けると言っても過言ではない。個人戦では、他大学に比べダブルスの本戦出場本数が少なく一抹の不安であったが、杞憂であった。

D1飯島・大窪(法1)、D2 中山(スポ3)・山岸(商3)、D3 伊達(法3)・福永(スポ1)というオーダーで臨んだ。最初にD2 中山・山岸組がG6-1 6-2で相手を圧倒し快勝。チームに勢いを与えると、隣のコートまで良い流れが拡大した。競り合っていたD3伊達(法3)・福永(スポ1)組であったが1セット目をG4-5から3ゲーム連取し1セットを先取。第2セットは、1セット目の勢いそのままにG5-2とリードも、決めきれずG5-4まで追い上げられる。しかし、強気で挑み、G6-4で第2セットもとって同志社に2勝目を与えた。

D1の飯島・大窪組は夏関では準優勝ペアにスーパータイブレークの末敗戦し敗退するも十分に戦えることを証明していた。相手は西川・福岡組だ。1セット目・2セット目と、競り合う展開の中で確実にキープしていくことから流れを作りG6-4 6-4で勝利を収め、ダブルスを3本全勝で最高の滑り出しとなった。

勝利まであと2勝としてシングルスへ――。シングルスではS1に飯島、S2に堀(商2)、S3に岩田(商3)、S4に佐伯(政策3)、S5に山岸、S6に中山が起用された。「上に行くほど相手が強くなる。S4~S6が大事」(飯島主将)。まずはS5・S6の下位オーダーの試合から始まった。S6中山は、夏関個人戦ではまさかの1回戦負けを喫したもののこの日は絶好調。両者が譲らない展開の中で持ち込んだタイブレークでは7-1で圧倒して第1セットを先取すると第2セットでは相手を寄せ付けず、ストレート勝利。中山の単複2勝の大活躍で勝利まであと1勝とした。

あと1勝が遠かった。S6中山とペアを組むS5山岸は第1セットを幸先よく選手するもフルセットの末に惜敗。ファイナルセットはG2-5から粘りをみせるも力尽き敗戦。シングルスでのリーグ初勝利はお預けとなった。昨年リーグで活躍を見せたS4佐伯は、西川との対戦となった。打ち合いの中で、僅かなミスが積み重なり、ストレート負けを喫し、合計成績を4-2とされた。

下位オーダーが劣勢の中で試合に入ったのはS3の岩田。対する福本は競り合いに強く、春間では飯島主将相手にフルセットの熱戦を演じた相手だ。しかし、今日の岩田はしっかりと自分のテニスで主導権を握り、相手に流れを渡さなかった。危なげない勝利でチームの勝利を確定する1勝を挙げ、S3の役目をしっかりと果たした。

S2にはリーグ初登場の堀が任された。「緊張した」という堀は、昨年度リーグ戦全勝の大塚との対戦となった。球速の早いボールを打つ相手に、1セット目リードする場面もありながらG5-7に追い上げられてしまう。第2セットは大塚のワンサイドゲームになってしまった。通算成績を同志社5-3神院大とし、残すはS1の対決のみとなった。

勝利が確定していても、すこしでも多く勝っておきたい。この日のラストゲームは飯島と石川の1番手対決となった。夏関西準々決勝と同一カードとなったこの対戦。ラリー戦となり白熱した展開に。第1セット飯島主将がタイブレークに持ち込むも5-7でタイブレークを落とすと、8時を過ぎ、応援の声もなくなり静まり返った中で行われた第2セット。ミスの少ない相手に対しラリーでのネットやボレーチャンスでのミスが重なりストレート負け。再戦は石川に軍配が上がった。

長い1日が終わった。同志社の5勝4敗で勝利。開幕白星スタートとなった。ダブルスで圧倒したものの、シングルスでは2-4と負け越し。ダブルスでの貯金、ダブルスでの1勝の大きさを実感する試合となった。

「D3の2人が今日のMVP」(飯島主将)。様々な選手に起用の可能性があったD3には、1年生の福永と伊達の2人が起用された。「1年生から出られると思ってなかった。1年生らしく思い切ってやろうと思った」(福永)。ペアの伊達は、昨年のリーグ戦で2つ上の佐伯(法卒)とペアを組んで出場していた。「(自分と福永も)ちょうと2学年差。昨年の自分の姿を思い出したりもして。」夏関後に組んで練習を始めたが、見事に起用に応えてみせた。「不安もあったけど楽しくやれて勝てて良かった」(伊達)。「どんな相手にも勝つチャンスはある。応援も含めて全員で勝利を勝ち取りたい」(福永)。次戦の活躍にも期待したい。

結果的には5-4での勝利となったものの、大事な初戦を勝ちとった同志社。「5-4でも6-3でも勝てば良い」今日の相手は立命大。6月の対抗戦では勝利しているものの侮れない相手だ。「明日はもっと負けられない相手。ノリに乗って3戦目の近大戦を迎えるためにも、プレッシャーを感じると思うが集中して勝ちにいく」(飯島主将)。幸先の良いスタートとなった。立命大戦も前日の勝ちを力に変えて、ダブルスから勢いよくスタートしたい。2年ぶりに有明の地に行くために。絶対に負けられない戦いが続く――。(同志社アトム編集局 山口)

 

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